湘南の地域イベントに参加する飲食店を選ぶ、3つの視点
この仕事を長く続けてきて、改めて腑に落ちることがあります
「また来たよ」と扉を開けてくれるお客さんが、うちにとっての一番の答えだということです
食べログで7年連続日本1位という評価をいただいたことも、もちろん嬉しかった。でも正直なところ、それよりもずっと嬉しいのは、15年ぶりに「久しぶりに来ました」と顔を出してくれる方や、毎週土曜日に子どもを連れてやってくる家族の顔を見るときです
湘南エリアでは秋から冬にかけて、農業体験や収穫祭、発酵食のワークショップなど、食や暮らしに根ざした地域イベントが各所で開かれます。そうしたイベントを通じて初めてへっころ谷を知ってくださる方も多いのですが、最近よくこんな問いを受けるようになりました
「イベントがきっかけで来てみたけれど、普段通いたいお店をどうやって選べばいいのか分からない」
特別な日だけでなく、日常の中で「今日あそこに行こう」と自然に体が向く場所を持ちたい——そういう方へ向けて、今日はへっころ谷の店主として、私自身の考えを話させてください
こんな方におすすめ
- ✅ 藤沢・湘南エリアで地域イベントをきっかけに行きつけの飲食店を探している方
- ✅ 子連れでも気兼ねなく通えるお店を見つけたい方
- ✅ 添加物や農薬への不安から、安心して食べられる場所を日常的に持ちたい方
- ✅ 食べに行くだけでなく、スタッフや店主との会話も楽しみたい方
- ✅ イベントや季節ごとの変化を楽しみながら、同じ店に何度も通いたい方

視点①「その店は、来るたびに新しい顔を見せてくれるか」
行きつけになる店の条件として、私がまず挙げたいのはこれです
毎回まったく同じ体験しかできない店は、どれだけ美味しくても、だんだん足が遠のいていく。それは人間の自然な感覚だと思うんです
へっころ谷では、定番の手打ちほうとうに加えて、季節の野菜を使った限定ほうとうを随時ご用意しています。10月後半のいまは、畑や地元農家さんから届く根菜や芋類が充実してくる時期。自家菜園や「わいわい市」の顔の見える農家さんたちの野菜が、毎週少しずつ入れ替わっていく
加えて、年間約20回規模の湘南の発酵体験ワークショップや、毎月第三火曜日のガッテン農法セミナーなど、食べる以外の楽しみも店の中に用意しています。地域イベントがきっかけで来てくださった方が、次はワークショップで、また次はライブイベントで——と、少しずつ関わりを深めていく流れが自然と生まれています
来るたびに何か新しい発見がある。その積み重ねが、「また行きたい」という感覚を育てるのだと思います
卓上には自家製の山椒七味唐辛子やオリジナル燻製塩、神宝塩アマテラスなど複数の調味料を置いていて、同じほうとうでも毎回違う味変が楽しめる。メニュー帳には「メニューの生い立ち日記」も置いてあって、料理が生まれた背景やこだわりが読める。こういう小さな工夫が、「食べに来る場所」から「話しかけたくなる場所」への距離を縮めていくのだと感じています
発酵ワークショップや季節のイベントに参加してみたいけれど、いつ開催されるのか・自分に合う内容かが事前に分からないと踏み出しにくいという方へ。LINE公式では最新のワークショップ情報や季節の限定メニュー、来店前の相談を受け付けています。友だち追加だけで受け取れます。
視点②「その店の食が、日常に安心をもたらしてくれるか」
行きつけの店を選ぶもうひとつの基準として、私は「日常的に通えるかどうか」を問いかけることをおすすめしています
特別な日にだけ行くご褒美の店と、普段の暮らしに溶け込む行きつけの店は、選び方が少し違う。特に子育て中の方にとっては、「子どもに安心して食べさせられるか」が、毎回の来店ハードルを左右する大きな問いになります
へっころ谷の麺は、埼玉県産「農林61号」と岩手県産「南部小麦」という伝統在来小麦をブレンドして毎日店内で手打ちしています。出汁は長崎・熊本の煮干し、枕崎産の鰹節、北海道産昆布、九州産しいたけ。化学調味料は一切使いません。そして野菜はできる限り自家菜園や農薬不使用の農家さんのものを選んでいます
水も、製麺から出汁取り、お客様へのお水まで、すべてになめらかでクセのない素粒水を使っています。これは栄養価の消失が激しい電子レンジを使わない、という考え方と同じ根っこから来ています。手間を惜しまないのは、そこに確かな体感の違いがあると知っているからです
「もちもちの手打ち麺と、たっぷりの野菜の旨み」——これはへっころ谷を訪れてくださった方から繰り返しいただく言葉です。一口目の体感としての美味しさと、食べ終わったあとの体の軽さが、日常的に通う理由になってくれているのだと思います
「藤沢で体に優しいご飯を食べるなら『へっころ谷』」「無添加・無農薬・自然栽培野菜」「お子様利用に配慮されている」
来店者からの声(複数)
✓ ここまでのポイント
- 来るたびに季節の変化・発酵の学び・イベントなど新しい楽しみがある店は、行きつけになりやすい
- 無添加・手打ち・素材へのこだわりが、子連れでも日常的に通える安心の土台になっている
「もちもちの手打ち麺とたっぷりの野菜の旨み」を実際に体感しに来たいと思っても、土日は予約なしでは入れないほど混み合うことがあります。お座敷・テラス席など希望席の指定も、ネット予約なら事前に確保できます。氏名・人数・希望日時の入力のみで完了します。
視点③「その店は、地域の文化と人とつながっているか」
地域イベントへの参加経験から飲食店を探すとき、私がもっとも大切だと思う視点がこれです
湘南エリアには農業体験や発酵ワークショップ、収穫祭など、食と暮らしをテーマにしたイベントが豊富にあります。そこに参加する飲食店のスタンスを見ていると、「集客のためにその場に出ている店」と「そのテーマを日常から生きている店」では、佇まいが全然違う
私が発酵(へっころ谷では「発幸」と書きます)の世界に本格的に入り込んだのは26歳のとき。土地の土着微生物を活かした自然農に出会い、発酵の可能性に取り憑かれてから、今で29年になります。今も店の中で納豆・味噌・塩麹・醤油麹・甘麹・ひしお・玉ねぎ麹・とまと麹・豆乳ヨーグルト・豆乳チーズなど、多品目の発酵調味料を自家培養し続けています
湘南の発酵イベントを楽しむ参加方法でも触れましたが、発酵の世界は体験してみないと腑に落ちない部分がある。だから私は、店でご飯を提供するだけでなく、発幸ワークショップという形で実際に手を動かす場を年間20回ほど続けています。自然栽培に関心の高い方向けには、農法家の三浦伸章さんを招いたガッテン農法セミナーも毎月開いています
地域の人と食と文化が有機的につながっている店は、イベントの場でも、日常の場でも、来た人が「居場所」として感じてくれやすい。それは藤沢の飲食店がライブイベントを続ける理由とも重なる話で、単に「美味しいものを出す場所」を超えた関係性を育てることが、本当の意味での行きつけ店への道だと思っています
「ただいま」と言える場所になるために
へっころ谷は1978年に創業して、今年で48年になります。先代から受け継いだ「ほうとう」を土台にしながら、私が二代目として継いでから麺の配合も出汁の組み合わせも、ずいぶん変えてきました。変えることへの迷いもありましたが、その土地の素材と生産者さんの声に耳を傾け、自分の体感を信じながら少しずつ積み重ねてきた結果が、今の一杯につながっています
子連れの方へは、お座敷に子ども用椅子・おもちゃ・絵本を用意しています。乳幼児のご飯の持ち込みも、どうぞご自由にどうぞと伝えています。ベビーカーでもそのままお入りいただけます。ワンちゃんと一緒に来たい方にはテラス席をご用意しています
土日や祝日は混み合うことが多く、予約なしでは入れない場合もあります。初めて来られる方、子連れで座席を確実に確保したい方は、事前にご予約いただくと安心です。お電話でのご相談もお気軽にどうぞ
電話: 0466-82-1702(火曜定休・毎月第3水曜日は「整え日」で休業)
「食べに行く店」が、いつの間にか「顔を見に行きたくなる店」になっていく。その変化は、一度の来店では生まれません。季節ごとに、イベントのたびに、少しずつ重ねていくものだと思います。藤沢・六会の畑の風を感じながら、ぜひ一度のれんをくぐってみてください
地域イベントをきっかけに「行きつけの店」を探しているなら、まず一度席を確保して実際に来てみることが一番の近道です。季節の手打ちほうとうと発幸料理、そして店主やスタッフとの会話が、あなたにとっての「ただいま」の場所になるかどうかを体感してください。予約は無料で、氏名・人数・希望日時の入力だけで完了します。


