トムヤンクンほうとうを楽しむ、3つのおすすめの食べ方
10月に入ると、藤沢の北部はぐっと朝晩の空気が変わります
畑の向こうから吹いてくる風に、どこかスパイスのような土の香りが混じる季節
そういう日に、「今日は何を食べようか」とふと思う
そのとき真っ先に頭に浮かぶ存在になれたら——そう考えながら、へっころ谷の厨房に立ち続けています
二代目店主の古屋ケンゴです
今日は、当店のメニューの中でも「え、ほうとうでトムヤンクン?」と驚かれることが多いトムヤンクンほうとうについて書かせていただきます
単なるメニュー紹介ではなくて、このほうとうを「どう食べると体が喜ぶか」という話を、29年間麺を打ち続けてきた自分なりの視点でお伝えできればと思います
こんな方におすすめ
- ✅ トムヤンクンほうとうが氣になっているけれど、どう楽しめばいいか迷っている方
- ✅ 藤沢で子連れでも安心して食べられる、体に優しいお店を探している方
- ✅ 「行きつけのお店」を見つけたくて、何度来ても飽きないお店を探している方
- ✅ 無添加・無農薬にこだわった食事を、特別な日じゃない普通の日に食べたい方
- ✅ 卓上の調味料や発幸料理との組み合わせで、もっと深く味わいたい方

「ほうとう×トムヤンクン」が生まれた理由
20代の頃、僕はジャンクフードばかり食べていました
辛いもの、刺激の強いもの、パキッとした人工的な味が当たり前で、体の感覚がどんどん鈍くなっていたと思います
結婚をきっかけに親の店で働き始め、26歳で自然農と発酵に出会ったとき、それまでの食の感覚が一気に更新されました
「素材の味」というのは、こんなに重層的で豊かなのかと
トムヤンクンほうとうは、そういう経緯を経た僕が「辛いものへの欲求を、体に優しい形で満たせないか」と考えた末に生まれたメニューです
市販のトムヤンクンペーストは化学調味料や添加物が入っているものがほとんどなので使いません
レモングラス、バイマックルー、ガランガルといったハーブ類と、天然素材の出汁(長崎・熊本の煮干し、枕崎産鰹節、北海道産昆布、九州産しいたけ)を合わせながら、自家製発酵調味料で旨みに奥行きを出しています
辛いのに体が軽い——そう言っていただけることが多いのは、化学的な辛さではなく、素材の辛さだからだと思っています
麺は埼玉県産「農林61号」と岩手県産「南部小麦」のブレンドで毎日店内で手打ち
山梨の伝統ほうとうは無塩なんですが、へっころ谷では神宝塩を加えてコシと旨みを引き出しているので、スープとの絡みが全然違います
トムヤンクンほうとうの食べ方は分かったけれど、「実際に行く前に一度聞いてみたい」という氣持ち、よくわかります。LINEでは来店前のご質問や、季節限定メニューの最新情報・発幸ワークショップのご案内を受け取ることができます。友だち追加だけで、料金はかかりません。
おすすめの食べ方①——まず、そのままひと口
これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、最初のひと口は何も足さずに飲んでほしいのです
トムヤンクンほうとうのスープは、重ねた出汁とハーブが時間をかけて溶け合っています
最初にそのままの状態を舌に乗せると、酸味・辛み・うま味・ハーブの香りが順番に立ち上がってくる感覚があります
「あ、これ全部が本物の素材の味だ」と腑に落ちる瞬間がある
子連れでいらしたお父さんが「辛いのに、子どもが汁まで飲み干した」と驚いていたことがありました
辛さの質が違うと体の反応も変わるんですね
無農薬野菜は、その時々の自家菜園や藤沢市内の「わいわい市」で顔の見える農家さんから仕入れたものが中心です
10月ならではの根菜の甘みが、スープの酸味と合わさって、季節ならではの一杯になっています
おすすめの食べ方②——卓上の調味料で、自分だけの味に仕上げる
へっころ谷の卓上には、メニュー帳の他にいくつかの調味料が置いてあります
- 自家製山椒七味唐辛子
- オリジナル燻製塩
- 神宝塩アマテラス
- 神宝塩ブラック
トムヤンクンほうとうは、もともと複雑な味の構成をしているので、何も足さなくてもじゅうぶんなのですが
食べ進めてスープが少し落ち着いてきたところで、山椒七味をひとつまみ加えると、香りがぐっと立ってまた別の表情が出ます
神宝塩ブラックは、竹炭が入った独特の風味があって、酸味のあるスープとの相性が面白い
「味変」という言い方はちょっとチープに聞こえるかもしれませんが、素材ベースで重ねた味だからこそ、何を足しても化学的にぶつからないんです
これはぜひ体感してほしい
一杯の中に、三回くらい違う楽しみがある
これらの調味料はお土産としてお持ち帰りいただくことも可能です
✓ ここまでのポイント
- トムヤンクンほうとうは化学調味料・添加物不使用で、天然素材と自家製発酵調味料で旨みを引き出した一杯
- 最初のひと口は何も足さずに素材の味を確かめ、途中から卓上の自家製調味料で味変するのが店主のおすすめ
- 神宝塩を加えた手打ち麺のコシと、無農薬野菜の旨みがスープに溶け込むのがへっころ谷のほうとうの特徴
「また来たいな」と思えるお店こそ、事前に席を確保しておくのが正解です。土日のお座敷・テラス席は予約なしでは入れないことが多く、特に子連れのファミリーには確実な席取りをおすすめしています。ネット予約なら希望日時・席種を指定でき、数分で完結します。
「藤沢で体に優しいご飯を食べるなら『へっころ谷』」
藤沢市在住・40代・女性
こういう声を聞くたびに、「続けてきてよかった」と思います
特別なごちそうじゃなくていい、普段の一食として選んでもらえること——それが一番うれしい
おすすめの食べ方③——一品料理と合わせて、「ただいま」の食卓にする
三つ目のおすすめは、食べ方というより「過ごし方」の話になります
トムヤンクンほうとうは、それ一杯で完結するような力強さがあります
でも、常連のお客様を見ていると、ほうとうに加えて一品料理を頼んで、ゆっくり過ごしていかれる方が多い
たとえば、稲わらで自家発酵させた無農薬在来大豆の納豆や、手練りの麻炭こんにゃく、先代から復刻した高座豚の味噌漬け焼きなど
トムヤンクンほうとうのスパイシーなスープの後に、発幸料理の柔らかな旨みが来る流れは、お腹だけじゃなくて、なんというか「場所としての居心地よさ」にもつながる氣がします
子連れのファミリーで来てくださるときは、お子さんはほうとうを食べて、大人はほうとうに加えて日本酒やどぶろくを一杯——そういう使い方をしてくださる方も多いですね
お座敷には子ども用の椅子・おもちゃ・絵本もありますし、乳幼児の離乳食の持ち込みも「どうぞご自由に」とお伝えしています
(電子レンジは使っていないので、パウチを温める対応はできませんが、ご了承いただければ)
特別なハレの日じゃなくて、「今週もお疲れさまでした」という金曜の夜や、「今日は何もしたくない」という週末の昼に、ふらっと来ていただける場所でありたいと思っています
卓上には「メニューの生い立ち日記」も置いてあって、メニューが誕生した背景やエピソードを読みながら待っていただけます
「食べに来る店」が、気づいたら「顔を見に来る場所」になっていた——そういうお客様がいてくださることが、48年続いてきたこの店の一番の財産だと思っています
まとめ——トムヤンクンほうとうは、「また来る理由」になる一杯
トムヤンクンほうとうの楽しみ方を三つお伝えしました
- まずそのままひと口で、素材の声を聞く
- 途中から卓上の自家製調味料で、自分好みに仕上げる
- 一品料理と合わせて、「ただいま」の食卓にする
どれも「こうしなければならない」というルールじゃないです
ただ、こういう食べ方をしたときに「あ、また来たいな」と思ってもらえることが多い氣がして、こうしてお伝えしています
藤沢市亀井野の、国道沿いに立つ古民家造りの店が、あなたの普段の暮らしに「ただいま」と言える場所になれたら、これ以上のことはありません
土日は予約なしではなかなかお席が取りにくい状況が続いています
初めてのご来店や、確実に席を確保したい方はお早めにご予約をどうぞ
電話でのご予約・お問い合わせは 0466-82-1702 まで
毎週火曜日と毎月第3水曜日はお休みをいただいています
皆さんのご来店を、厨房からお待ちしています
古屋ケンゴ
「今日は何を食べようか」と思ったとき、真っ先にへっころ谷が浮かぶようになってほしい——そのための最初の一歩が、まず一度来てみることです。初来店の方こそ、ネット予約で席を確保してから来ていただくと待たずにゆっくり楽しめます。


